2023年10月25日 米エドワーズライフサイエンス、第3四半期の業績を発表

米国本社プレスリリース

この資料の原文は、米国エドワーズライフサイエンス社が2023年10月25日に発表した英語の報道資料です。以下の翻訳は、日本の報道機関向けに参考として提供するものです。本資料の内容・解釈については、英語版の原文を参照してください。また、文中には日本では未承認、または適応外使用となる製品についての記述が含まれることがあります。

英語版は http://www.edwards.com からご覧ください。

カリフォルニア州アーバイン、2023年10月25日 -エドワーズライフサイエンス(NYSE: EW)は本日、2023年9月30日に終了した四半期の業績を発表しました。

ハイライトと見通し
-第3四半期の売上高は12%増の14億8,000万ドル、恒常通貨レートによる売上高は11%増
-第3四半期のTAVIの売上高は11%増、恒常通貨レートでは10%増
-第3四半期のEPSは0.63ドル、調整後EPSは0.59ドル
-初の経大腿三尖弁置換システムであるEVOQUEがCEマークを取得
- PASCAL Precisionシステムが日本で承認を取得
-外科用僧帽弁MITRIS RESILIAがCEマークを取得
-初の経大腿僧帽弁置換システムであるSAPIEN M3の主要臨床試験登録完了
-2023年通期のガイダンスを、恒常通貨レートで売上高成長率10~13%

ベルナルド・ゾビギアン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「当社は第3四半期の好調な業績に満足しています。世界中の患者さんのための複数の新しい治療法の承認取得、臨床マイルストーンにおける重要な成果、さらに2桁の売上成長を達成しました。当社の先端技術に対する需要の高まりは、当社のイノベーション戦略の実行と相まって、未だ満たされていない患者さんのニーズに応え、差別化された長期的な価値を推進し続ける機会を確信しています。」

経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)
当四半期のTAVIの売上高は9億6,100万ドルで、前年同期比11%増、恒常通貨ベースでは10%増となりました。 米国とその他の地域の売上成長率は同程度でした。 世界全体では、恒常通貨ベースで平均販売価格は安定していました。
米国では、エドワーズのTAVIの売上は全体的な治療件数の伸びと同程度であり、サピエン3 Ultra RESILIAの継続的な成功に牽引されました。
経カテーテル大動脈弁部門およびサージカル部門グループプレジデントのラリー・ウッドは次のように述べています。「20年以上にわたる厳格な臨床経験と100万人以上の患者さんを治療した結果、サピエンを用いたTAVIは大動脈弁の疾患を持つ患者にとって非常に効果的な標準治療となりました。私達は、未だ治療を受けられていない多くの患者さんの診断と治療を改善することに引き続き注力していきます。」
エドワーズの世界的なTAVIのリーダーシップと、TCTで発表されたデータは、TAVIの将来と2028年までに100億ドルの事業機会になるという予想に、さらなる自信を与えるものです。

経カテーテル僧帽弁・三尖弁治療(TMTT)
第3四半期の売上高は5,200万ドルで、PASCAL Precisionシステムの採用が加速したこと、経カテーテルEdge-to-Edge修復治療が全体的に伸びたこと、欧米でより多くの施設のアクティベーションが進んだことが要因でした。
すでに発表されている通り、当社は三尖弁置換システムEVOQUEのCEマークを取得しました。この画期的な治療法は、優れたアウトカムを確実なものとすることに重点を置き、徐々に欧州の患者さんの治療に導入される予定です。さらに今月初め、エドワーズは日本で、器質性僧帽弁閉鎖不全症の患者さんを治療するためのPASCAL Precisionシステムの承認を取得しました。当社はまた、エドワーズの革新的な経大腿僧帽弁置換治療であるSAPIEN M3による治療を受けた患者さんを対象としたENCIRCLEピボタル試験の登録も完了しました。

サージカルおよびクリティカルケア
当四半期のサージカル部門の売上高は2億4,700万ドルで12%の増加、恒常通貨ベースでは11%の増加となりました。 この成長は、エドワーズのプレミアム製品であるRESILIAの好調な採用と全体的な治療件数の増加のバランスのとれた組み合わせによるものです。
クリティカルケア部門の売上高は2億2,100万ドルで7%の増加、恒常通貨ベースでは6%の増加でした。スマートリカバリー製品のポートフォリオと低血圧予測アルゴリズムを搭載したAcumen IQセンサーの好調な採用が売上増を牽引しました。

その他の業績
当四半期の調整後売上総利益率は前年同期の81.0%に対し76.4%でした。この前年同期比の減少は、外国為替による影響によるものです。昨年のエドワーズの売上総利益率は、外国為替による異例のプラスの影響による上昇がありました。
第3四半期の販売費および一般管理費は、前年同期の3億7,700万ドルに対し、4億4,000万ドルで、売上高の29.7%となりました。 この増加は、会社の成長戦略を支える経カテーテル分野の人材への投資と業績連動型報酬によるものです。
第3四半期の研究開発費は、前年同期の2億3,400万ドルに対し、2億7,000万ドルとなり、売上高の18.3%となりました。この増加は主に、臨床試験活動の増加など、当社の経カテーテル弁の技術革新への継続的な投資によるものです。
第3四半期のフリーキャッシュフローは3億5,600万ドルで、営業活動によるキャッシュフロー4億1,100万ドルから資本支出5,500万ドルを差し引いたものです。
2023年9月30日現在の現金、現金同等物および短期投資の合計は19億ドルでした。第3四半期に、当社は事前に設定した10b5-1プログラムにより約1億7,400万ドルの株式を買い戻しました。 負債総額は約6億ドルでした。

今後の見通し
エドワーズの通期売上高ガイダンスは、全社および各製品グループともに変更はありません。 当社は引き続き、通期の全社およびTAVIの売上高成長率を恒常通貨ベースで10~13%の範囲と見込んでいます。
さらに、2023年通期の調整後EPSは引き続き2.50~2.60ドルを見込んでいます。 2023年第4四半期の総売上高は14億5,000万ドルから15億3,000万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.60ドルから0.66ドルと予想しています。
ゾビギアンは次のように述べています。「心臓弁膜症が世界的に診断不足、治療不足であることを踏まえ、私たちはこの集中的かつ差別化された戦略に自信を持っています。私たちは、フォーカス、イノベーション、そしてリーダーシップを通じて、この先も成功を推進していく大きな機会があると確信しています。」