2023年04月26日 米エドワーズライフサイエンス社、2023年第1四半期の業績を発表

米国本社プレスリリース

この資料の原文は、米国エドワーズライフサイエンス社が2023年04月26日に発表した英語の報道資料です。以下の翻訳は、日本の報道機関向けに参考として提供するものです。本資料の内容・解釈については、英語版の原文を参照してください。また、文中には日本では未承認、または適応外使用となる製品についての記述が含まれることがあります。

英語版は http://www.edwards.com からご覧ください。

カリフォルニア州アーバイン、2023年4月26日 - エドワーズライフサイエンス(NYSE:EW)は本日、2023年3月31日に終了した四半期の決算を発表しました。

ハイライトと見通し
- 第1四半期の売上高は9%増の14億6,000万ドル、恒常通貨レートによる売上高は13%増
- 第1四半期のTAVIの売上高は8%増、恒常通貨レートによる売上高は11%増
- 第1四半期のEPSは0.56ドル、調整後EPSは0.62ドル
- 第1四半期にエドワーズの株式を約2億5,000万ドル買い戻し
- 経カテーテル三尖弁置換治療の主要な臨床試験の登録が完了
- SAPIEN 3 Ultra RESILIAが3月末に日本で発売
- 2023年通期の売上見通しを上方修正

エドワーズライフサイエンス社、会長兼CEOのマイケル・A・ムサレムは次のように述べています。「医療従事者の人材不足が改善されたことと、患者さんフォーカスのイノベーション戦略の強力な実行が伴ったことを反映し、2023年のスタートが予想を上回ったことに満足しています。この好調な滑り出しにより、通期見通しに対する自信をさらに深めています。 2023年はエドワーズにとって重要な年になります。より高い売上成長率への回帰を期待し、より多くの患者さんのケアを改善するためのイノベーションの有意義な進展を追求していきます。」

経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)
当四半期のTAVIの売上高は9億4,800万ドルで、前年同期比で8%、恒常通貨ベースでは11%の伸びを示しました。 全世界で、恒常通貨ベースで、当社の平均販売価格と市場での地位は安定していました。
米国では、エドワーズのTAVI件数は前年比2桁台前半の伸びとなりました。米国におけるSAPIEN 3 Ultra RESILIAの発売からまもないこの結果を引き続き意欲的に受け止め、この先進技術が年末までに当社の米国におけるTAVIの売上の大部分を占めると予想しています。
米国以外では、第1四半期にエドワーズのTAVI治療が約10%増加しました。海外でのTAVIの普及率は依然として非常に低いため、当社は引き続き世界的な普及に機会を見出しています。 3月末に日本でSAPIEN 3 Ultra RESILIAが発売されたことにより、他の人口の多い先進国と比較して大動脈弁狭窄症の治療が大きく遅れている日本での成長率が上昇することが期待されています。

経カテーテル僧帽弁・三尖弁治療(TMTT)
第1四半期において、当社は、僧帽弁および三尖弁の疾患をもつ多数の患者さんの治療の変革に向けて、引き続き戦略を成功裏に遂行し、マイルストンを達成しました。
第1四半期TMTTの売上高は4,200万ドルで、経カテーテルEdge-to-Edge修復治療全体の成長、欧州で進行中のPASCAL Precisionシステムの発売と採用の拡大、そして米国での最初の発売が売上を牽引しました。PASCAL Precisionシステムに対する臨床的なフィードバックは一貫して肯定的で、特に、システムの差別化されたプレミアム機能について強調されていました。 CLASP IIDの全コホートからの1年後のデータは、本年後半に発表される予定です。 当四半期中に、EVOQUE三尖弁置換システムの主要な臨床試験であるTRISCEND IIの登録が完了しました。

サージカルおよびクリティカルケア
当四半期のサージカル部門の売上高は2億4,800万ドルで、前年同期比12%の増加、恒常通貨ベースでは17%の増加となりました。 この成長は、全地域でエドワーズのプレミアム製品が採用されたことによります。 さらに、全体的な弁膜症治療自体の増加が、当社の予想を上回りました。
クリティカルケアの売上高は2億2,200万ドルで、前年同期比5%、恒常通貨ベースでは9%の伸びを示しました。 売上高の伸びは、スマートリカバリー製品のポートフォリオと、当社独自の低血圧予測指数アルゴリズムを搭載したAcumen IQセンサーとフィンガーカフの好調な採用が牽引したものです。

その他の業績
当四半期の調整後売上総利益率は前年同期の77.8%に対して77.5%でした。前年同期比からの減少は、外国為替による好影響が少なかったことによるものです。
当四半期の販売費および一般管理費は、前年同期の3億7,000万ドルに対し、4億3,600万ドルで、売上高の29.9%となりました。この増加は、会社の成長戦略を支える経カテーテルの医療現場の社員に対する投資増加によるものです。
当四半期の研究開発費は、前年同期の2億2,900万ドルに対し、2億6,100万ドルとなり、売上高の17.9%を占めました。この増加は、主に臨床試験活動を含む経カテーテル弁の革新的技術への継続的な投資によるものです。
第1四半期のフリー・キャッシュフローは2億5,300万ドルで、営業活動によるキャッシュフロー3億1,400万ドルから設備投資費用6,100万ドルを差し引いたものです。
2023年3月31日時点の現金、現金同等物および短期投資の合計は13億ドルでした。負債総額は約6億ドルでした。 第1四半期に、当社は加速株式買戻し契約と事前に設定した10b5-1プログラムを通じて約2億5千万ドルの株式を買い戻しました。 エドワーズは現在、約6億5,000万ドルの自社株買いの権限が残っています。

今後の見通し
全体としては、好調な滑り出しにより、全製品群の通期売上高見通しを引き上げます。 2023年通期の売上高は、従来の見通しである9~12%増に対し、10~12%増と見込んでいます。 エドワーズ全体としては、2023年通年の売上高は56億ドルから60億ドルの見通し範囲の中でハイエンドになると現在予想しています。 TAVIの売上高は38億ドルから40億ドル、TMTTは1億7000万ドルから2億ドル、クリティカルケアは8億7000万ドルから9億4000万ドル、サージカルは8億7000万ドルから9億7000万ドルのハイエンドと予想しています。 さらに、2023年通年の調整後EPSを、従来の見通し範囲である2.45~2.60ドルから2.48~2.60ドルに引き上げています。
2023年度第2四半期については、総売上高を14.8億ドルから15.6億ドルの間、調整後EPSを0.62ドルから0.68ドルの間と予想しています。
ムサレムは次のように述べています。「エドワーズが力強い業績をあげていることを嬉しく思うとともに、当社の将来について期待しています。 来月CEOを退任するにあたり、20年以上共にしてきたチームの素晴らしい道のりを振り返り、一緒に成し遂げてきたことを誇りに思います。 私たちのチームは、治療の進歩と、世界中の何百万人もの患者さんを支援することに多大な貢献をしてきました。ベルナルド・ゾビギアンのリーダーシップのもと、会社はしっかりと引き継がれ、繁栄していくと確信しています。 エドワーズのCEOを務めたことは、私にとって本当に最大の名誉であり、取締役会での役割においてエドワーズを引き続きサポートしていきたいと考えています。」