2022年12月08日 米エドワーズライフサイエンス社、 年次投資家会議において成長戦略の概要を説明

米国本社プレスリリース

この資料の原文は、米国エドワーズライフサイエンス社が2022年12月08日に発表した英語の報道資料です。以下の翻訳は、日本の報道機関向けに参考として提供するものです。本資料の内容・解釈については、英語版の原文を参照してください。また、文中には日本では未承認、または適応外使用となる製品についての記述が含まれることがあります。

英語版は http://www.edwards.com からご覧ください。

カリフォルニア州アーバイン、2022年12月8日 - エドワーズライフサイエンス社(NYSE:EW)は本日、年次投資家会議において、長期成長に向けた当社戦略について議論し、技術パイプラインに関する最新情報を示すとともに、財務ガイダンスについて報告します。

本日の会議の要点:
4製品グループにおける全世界の事業機会は、2028年までに倍増し、約200億ドルとなる見込み
2022年10月の財務ガイダンスの再確認
全世界における2023年の予測売上高は56億~60億ドル、実質成長率は9%~12%
2023年のTAVI予測売上高は36億~40億ドル、実質成長率は9%~12%
2023年のTMTT予測売上高は1億6,000万ドルから2億ドル
2023年の調整後1株当たり利益は推定で2.45~2.60ドル
2023年には長期成長に向け、売上高の17%~18%を研究開発に重点的に投資する計画
TAVIとTMTTに関する8つの主試験に重要な進展

マイケル・A・ムサレム会長兼CEOは以下のように述べています。
「2022年に当社が将来の成功に向けた戦略的マイルストンを推進し、有意義な進展を遂げたことを誇りに思います。2023年、当社は構造的心疾患に苦しむ数百万人もの患者さんのために画期的な治療法を積極的に追求し続ける一方で、実質売上高の力強い伸びを見込んでいます。 2023年には、新製品の上市や複数の重要な臨床試験の進展など、重要なマイルストンを迎えられることを見込んでいます。 私たちは、構造的心疾患領域における革新の新時代を迎えるにあたり、革新的な治療法が今後数年間、力強い有機的成長をもたらし続けることを確信しています。

本日の会議で議論するテーマを紹介します。

経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)-エドワーズはTAVIの基盤が引き続き堅調であると確信しており、病院の人員不足の課題は一過性で、徐々に改善されると考えています。 これらの課題に対処するため、エドワーズは病院パートナーの支援と臨床コミュニティとの連携に注力し、治療不足の解消に取り組んでいます。
当社は引き続き、全世界におけるTAVIの事業機会は、2028年までに100億ドルに達すると考えています。その要因としては、認知度の向上や新たな技術の進歩に加え、適応や販売地域の拡大があげられます。当社は画期的な治験や研究開発に対する投資を今後も継続し、数多くの患者さんを救うとともに、長期的なリーダーとしての地位を一段と強化していきます。要点と2023年に予想されるマイルストンの一部を紹介します。

- SAPIEN 3 Ultra RESILIAの積極的な採用により、販売価格と市場シェアが安定する見込み
- EARLY TAVR(症状が出現する前の重症大動脈弁狭窄症に関する主試験)の登録が完了し、フォローアッププロセスに進行中
- PROGRESS(中等度の大動脈弁狭窄症に関する主試験)の登録を継続
- ALLIANCE(次世代型SAPIEN X4を対象とする主試験)の登録を継続


経カテーテル僧帽弁および三尖弁治療法(TMTT) - エドワーズ社では、2028年までに全世界の市場機会が50億ドルに達すると推定されることを受け、僧帽弁および三尖弁疾患に苦しむ数百万人の患者の治療を変革することを目的とした低侵襲技術の戦略について説明します。 当社では治療を変革し、この重要な長期的成長機会を追及するため、当社は3つの主要なバリュードライバー;差別化された治療法のポートフォリオ、承認と採用を後押しする有望な臨床試験結果、リアルワールドにおける優れた臨床アウトカムに引き続き重点的に取り組みます。これらの分野における進展を継続すれば、エドワーズ社のカテーテル技術をベースとした総合的な製品ポートフォリオによって、治療を受けることができる患者さんの数が増えると見ています。2023年の要点と予想されるマイルストンの一部を紹介します。

- PASCAL Precisionの米国および欧州での上市の継続
- PASCALに関するCLASP IIDフルコホートデータ(1年フォローアップ)の発表
- SAPIEN M3に関するENCIRCLE主試験のメインコホートへの登録完了
- EVOQUE三尖弁の欧州における承認を年内に取得予定
- EVOQUE三尖弁に関するTRISCEND II主試験への登録が完了


構造的心疾患外科治療 - エドワーズ社は引き続き構造的心疾患外科治療におけるリーダーシップの強化に尽力しています。 当社は、心臓外科手術における重要なアンメットニーズを特定し解決することで、患者さんがより長く健康で活動的な生活を送れるよう支援することに重点的に取り組みます。 2023年、エドワーズ社は心臓外科手術における生体組織の耐久性に変革をもたらしている主力製品であるインスピリス RESILIA大動脈弁の採用の拡大を期待しています。 また、2023年には、マイトリスRESILIA生体弁の継続的な上市により、外科用僧帽弁のリーダーシップを加速させることを期待しています。


クリティカルケア - エドワーズは、年間数百万人の患者さんケア改善を目標として、クリティカルケア技術のイノベーションを通じて成長を牽引し、リーダーシップを確立する計画を策定しています。当社は現在、全てのSmart Recovery技術をヘモスフィアモニタリングプラットフォームに組み入れる取り組みを進めています。これが実現すれば、独自の早期回復ツールを提供することにより、スマートモニタリングにおける当社のリーダーシップをさらに強化することができます。エドワーズは、患者さんをより早く家族のもとに退院できることを目標に、クリティカルケア製品の採用を拡大することに全力を尽くします。

会議では、エドワーズ経営陣が2022年の財務ガイダンスを再確認し、2023年のガイダンスを提示します。当社では2023年を見据え、病院の人員不足が徐々に改善され、すべての主要地域で成長することを見込んでいます。